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ジオン:戦略目標の喪失
一年戦争においてジオンの戦争目的とはなんでしょうか。

当初、その戦争目的は「ジオン公国の独立」でした。

しかし、この目標は、ルウム戦役後に外交交渉の失敗により変質します。いなわち、勝利を確実なものにするために地球侵攻が実施されるのです。この時点で、ジオンの戦略目標は単なる「独立」から「地球連邦全体の支配」へと転換してしまったのではないかと考えられます。

とはいえ、、このことは国力で30倍、またその面積、人口差(詳細までは分かりませんが)から考えても非常に困難な目標でした。

一国全体を支配するということがいかに困難かということは、アメリカによるイラクやアフガニスタンの支配状況からみても明らかでしょう。

ジオンの国力からして、地球連邦全体を支配することは至難の業でした。
なにしろ、ただでさえ差がある戦力も人的資源もなにもかもが地球全体に分散してしまうのですから。
結果的に、ジオンの地球支配は点と線の支配にならざるを得ません。
すなわち、戦略目標であった「地球連邦全体の支配」が実質的に不可能となってしまったのです。

勝利が続き支配地域が広がるにつれ、ジオンにとって、ある地域への戦力の集中は非常に困難となっていきます。
このことは、本来、一気に叩き潰すべきだったホワイトベース隊に少数の部隊を五月雨式にぶつけて、結局各個撃破された原因でもあるでしょう。

そのことを考えれば、オデッサの防衛線の敗北、ジャブロー侵攻の失敗の原因も分かります。
また、ジャブロー等に戦力を集めた結果、ただでさえ薄かった全体の戦力バランスが崩壊し、その結果、あのように一年戦争末期のように一気にジオン公国は崩壊したのです。

地球侵攻作戦は「ジオンの独立」という「限定的な」戦略目標を失わせ、完全勝利というあまりに困難な戦略目標へと向かわせるとことなりました。

地球に侵攻した時点で、ジオンの勝利はあまりにも困難なものになっていたといわざるを得ません。







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ガンダム考察 | 08:59:59 | トラックバック(0) | コメント(0)
ジオンvs連邦:国力30倍
ガンダムの世界では、ジオンは連邦に比べて国力が30分の1とされています。

この国力差を埋めるために奇襲作戦やコロニー落としのような非人道的作戦、MSという新兵器の投入が行われて短期決戦を求めたわけです。

さて、それでは現実の世界における国力30:1とはどのぐらいになるのでしょうか。

実は、2012年のGNPで見てみるとアメリカに対するイランがほぼそれに当たります。
つまり、ジオンによる連邦への開戦というのは、現在の世界ではイランがアメリカに奇襲をかけてこれを撃破しようということになるのです。

これがいかに大変かはわかりますね。

確かに実際、奇襲によって初戦で多少勝利したとしても最終的にはイランの敗北は決定的でしょう。

ガンダム一年戦争を考えるときに、このような現実世界への置き換えも、現実的に実感できてなかなかよいのではないかと思います。




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ガンダム考察 | 07:44:50 | トラックバック(0) | コメント(0)
連邦軍モビルスーツ・ジムについて考えてみる
ガンダム世界で連邦軍のモビルスーツといえば、当然ガンダムなわけですが、実際に数の上で主力となったのはやはりRGM-79ジムとそのシリーズでしょう。

今回は、そのジムについて考えてみたいと思います。

さて、ジムの長所はなんでしょうか。
それは徹底した規格化と汎用性にあります。

例えば、また、ジムは、先に開発されたザクを徹底的に研究したうえで生産されているので、基本的にはザクよりも性能は上でした(スペックについては、型式により変わって来る部分もありますが、全体的な平均としてはジムの方が上でしょう)。
とはいえ、ジオン軍のドム以降に開発されたMSに1機対1機で勝つことは難しいでしょう。

ではどうやって勝利したのか。
すなわち、徹底した規格化により生産性を上げたうえでの量産化です。この戦略は、国力において30:1で勝る連邦にとって非常に優れたものであったといえます。多少、ジオンのMSの能力が個体では勝っていたとしても、数で圧倒できるのですから。
なお、連邦がこの戦略を意識してとっていたことは、実質的に量産化されたMSはジム(とそのシリーズ)しかないことからも明らかです。

このような質の差を数でカバーして戦うという事例は、第二次世界大戦におけるソ連軍のT-34とドイツ軍戦車の関係を思い起こさせます。タイガー戦車などの一部の戦車の戦闘力は確かに能力的にT-34を上回っていたわけですが、結局は数で圧倒してしまったわけです。
(ここでアメリカ軍のM4シャーマン戦車も思い起こされるかもしれませんが、この場合、むしろ数よりも絶対的な制空権により勝利した印象が強く感じられます。)

また、規格化による利点は生産性だけではありません。前線における部品の補充・交換のやりやすさはもちろん、例えば、パイロットの操縦のしやすさなどのソフト面におけるプラス面も大きかったことと考えられます(ジオンの場合、統合整備計画後であっても、パイロットにとって、ザクもドムもゲルググも…と全ての機種を同じように操縦することは困難でしょう。特に人的資源が尽きかけていた戦争末期においては)。

このようにジムは、その徹底的な規格化・生産性の良さゆえに連邦がジオンに勝利する原動力となっていったのです。
次回は、ジムが生み出された要因について、生産性以外の面から考えてみたいと思います。






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ガンダム考察 | 08:29:12 | トラックバック(0) | コメント(0)
ターニングポイント・ジャブロー攻略戦
一年戦争ではオデッサの戦いがターニングポイントであるとよくいわれています。
実際、レビル将軍も「オデッサの戦いは日露戦争の日本海海戦に匹敵する」といったとされています。

しかしながら、自分としては一年戦争の一番のターニングポイントはジオンのジャブロー攻略戦にあったと考えています。
なぜなら、オデッサは、確かにジオンにとって地球侵攻にあたって、重要な作戦拠点でしたし、各種資源を獲得するための場所でもありました。
とはいえ、あくまで作戦拠点としては1つにすぎませんし、資源についてもかなりの量が(マ・クベがいったように「あと10年は戦える」ほどかどうかは別として)既に宇宙に輸送されていました。
その意味では奪われても、戦争に敗北するほどの拠点ではありませんでした。

これに対してジャブロー攻略戦はどうでしょうか。
確かに、保有していた拠点を失ったわけではありません。その意味ではオデッサの戦いよりも傷は浅いように見えます。
しかし問題は、このジャブローの戦いにおいて、ジオンが戦略的攻勢能力を喪失したことにあるのです。
 
オデッサの戦いの後でも、まだジオンは立場としては攻撃側にいました。しかし、ジャブローの攻略戦に失敗した結果、攻撃側というイニシアティブを喪失し、以後は防戦一方となり、やがて敗戦を迎えます。

なぜ、こんなことになったのでしょうか。
自分は、ジオンがジャブローの攻略に当たって全ての戦略予備を投入し、失ったことが原因だと考えています。また、モビルスーツのようなハード面の損失だけではなく、結果的に多くのベテランパイロットが失われたことも大きな原因でしょう。
以前にも書きましたが、ジオンのモビルスーツは「当たらなければどうということはない」という運動性重視で設計されています。
このため、操縦技量の高いベテランが失われるとたちまち損害が急増することになるのです。

また、戦術レベルでいえば、ジャブロー以降、連邦軍も自軍の量産型モビルスーツを戦場に投入し始めたことにより、ジオンの優位は失われていきました。
 
これらの要因によりジオンは戦略的攻勢能力を失いました。そして、それが敗北への第一歩となったのです。





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ガンダム考察 | 07:58:36 | トラックバック(0) | コメント(0)
ジオンの敗北の要因としてのMSの限界について
ジオン軍は一年戦争の当初、宇宙での戦いにおいては新兵器であるモビルスーツの投入によって大勝利を収めました。

その勝利によって講和に入る予定であったものの、捕虜にしていたレビル将軍の脱出により戦争が長期化したのはよく知られています。
そして、その後、勝利を目指してジオンの地球侵攻が開始されていくわけです。

ところで、これは余り指摘されていないように思うのですが、自分はジオンの地球侵攻失敗の大きな要因の一つとして兵器としてのモビルスーツの限界があると考えています。

宇宙において、確かにMSの機動性は圧倒的でした。
しかし、それは鈍重な対艦船戦闘が主であったことに加えて、なんといってもMSがその機動性をフルに使えたことにありました。

具体的にいえば、宇宙ではMSは「三次元戦闘」が可能なのです。

しかしながら地球上では引力の関係上、空を飛ぶことができないMSは、「二次元戦闘」しか行うことができないのです(水中戦闘という例外はありますが)。
端的にいえば、地上戦しかできないということです。

結果として、緒戦におけるジオン勝利の核であったMSは、地球上では「機動性の優れた兵器」というにレベルに留まらざるを得ません。そうなるとMSの開発では遅れをとったものの、国力=戦力に勝る連邦に勝利することは非常に困難とならざるを得ないのです。

なにしろ、地上でならば戦車や航空機といった旧来の兵器で、多少の不利はあったとしても連邦軍は十分に戦えるのですから。それどころか、制空権を連邦が押さえれば有利にさえ戦いを進めることができるのです。
実際、ほとんどMSを持たない状態で行ったオデッサ作戦にも勝利しています。

結論的にいえば、新兵器であるモビルスーツの「圧倒的な機動性」を使用できない地球上での戦いに踏み込んだ時点でジオンの勝利も失われたのであるといえるでしょう。





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ガンダム考察 | 08:41:53 | トラックバック(0) | コメント(0)
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